2014年に100周年を迎えて、ますます光り輝き、女性に圧倒的な人気がある宝塚歌劇団。
誰もが一度は、大きな羽根を背負って宝塚大劇場の大階段から降りてくるトップスターの姿を見たことがあると思います。
たくさんの劇団員がいる中、たった1人のトップスターだけが公演の一番最後に満場の拍手を一身に受けるながら大階段を降りてくるなんて、この人って何者?なんて思った事はありませんか?
一体、トップスターとはどのようにして決められるのか?
トップスターになりたい!と思って宝塚音楽学校に入学しても、努力次第でなれるものなのか?
今回は、そんなベールに隠れた宝塚のトップスターさんに迫りたいと思います。
宝塚のトップスターはどうやって決めているの?
宝塚のトップスターとは、全ての公演で常に主役を演じる絶対的なスターを言います。
入団した時から、他の生徒よりも魅力があり早くからファンがたくさんつくようなそんな人です。
魅力とは、容姿だけでなく演技力、歌唱力、ダンス技術の全てに抜きんでていることが条件です。
天海祐希さんを例にとると、彼女は受験時からかなり目立つ存在だったという話を聞いた事はありませんか?
宝塚関係者が彼女のお母様に「よくぞ産んでくださいました。」と言ったという話は、宝塚ファンの間ではあまりにも有名な話です。
宝塚で春に行われるすみれ売りの時もかなり目立っていましたね。
やはり努力だけではどうにもならないものがありそうですね。
オーディションやファン投票でなれるものではない
天海祐希さんの場合は特別です。
その他は、残念ながらファンが知るところではないんです。
全て内部の人事によるもので、実力が有る無しも時には関係ない時もあります。
トップスターたるもの、トータルで全ての芸事に秀でていると思いたいのですが、中にはお芝居は上手だけど歌が下手・・・と言ったトップスターさんもいます。
音楽学校受験の時から、宝塚とは努力すれば入学できる世界ではないのかもしれませんね。
ジャニーズのデビュー組が決定されるのと似てる?
ジャニーズのデビュー組に入れる子達も、圧倒的にルックスが良くて、歌もダンスも上手い!というわけではなさそうですよね。
なんでこの子が?と不思議に思わせるような子も立派にデビューしていて、逆もあります。
すでに入団した時から、そのレールは敷かれているような気もします。
最近で言うと松岡修造さんの娘さんが注目を浴びましたが、彼女もトップスターへのレールにすでに乗っている感がありますよね。
宝塚の娘役トップスターは指名制ってホント?
男役のトップスターの決定に関しては、内部のお偉いさん方が決める事はわかりました。
では、娘役はどうやって決めるのでしょうか。
実は、こんな話があるんですよ。
大地真央さんがトップに就任した時、同時に娘役トップスターに選ばれたのは黒木瞳さんでした。
これは、大地真央さんが黒木瞳さんを指名したからと言う噂があります。
定かではありませんが、他にも自分の相手役を指名したと言う話はいくつかあります。
ただ、トップスターと言えど宝塚歌劇団の生徒である事は変わりません。
極端に個性的な娘役を指名されても、劇団側としては経営に関わりますし、そこはたとえ指名したとしても劇団側と意見が一致したから・・・と言うのが正しいところでしょう。
異例づくめだった大地真央さんのトップ時代
最近のトップさんは成績優秀な方が多いようですが、大地真央さんが音楽学校に入学した時の成績は49人中42番でした。
「風と共に去りぬ」でセリフのない機関士役を演じていた時には、帽子の下にバーコード頭のカツラを仕込んでおき、帽子を取って挨拶すると大爆笑されたと言う逸話もあります。
トップスターになってからは真っ黒な口紅を塗って舞台に登場して、ファンを驚かせたりもしていましたね。
いたずらも多くて、オケ合わせ(オーケストラとの音合わせ)の時に、下級生に「桶を持って来い」と言ったのは有名な話です。
宝塚歌劇団はどうして組み替えがあるの?
宝塚歌劇団には「花組」「月組」「雪組」「星組」「宙組」があるのをご存知ですか。
それぞれの組には70人前後の生徒が在籍しています。
初舞台は同期全員で舞台に立つのですが、それ以降は各組に配属されて、同期全員で舞台に立つ事はありません。
それぞれの組に配属されると、退団まで同じ組に在籍する生徒もいれば、組み替えなるものがあって他の組に配置換えされる生徒もいます。
この組み替えは、やはり生徒にとってはストレスフルなものらしいです。
各組ともトップスターさんによってカラーが決まっていますし、それに一から馴染むのは大変な事だと思います。
でも、なぜ組み替えしないといけないんでしょうね。
組み替えをすることによって各組のパワーアップを測ったり、その生徒のキャリアアップにつなげたりする意図があるようです。
最近では、組み替えを経てトップスターになる人が多いようです。
宝塚歌劇団の組み替えでは、時にトレードのようなものが行われる時があります。
これは、ファンにとっては心中穏やかではないんですよね。
なぜ、今まで在籍していた組を出されたのか?
需要があるからなのか?
それとも必要なくなったから?
などなど憶測が飛び交うわけですが、極端に役が減るなんて事は絶対にありません。
ただ、トップスターへの道が最短になるか、微妙にずれるかの心配はあるようですね。
まとめ
いかがでしたか。
ベールに包まれた宝塚の内部事情を少しだけ覗けましたでしょうか?
宝塚歌劇団内部では、一般の人には絶対に言ってはならない秘密がまだまだありそうです。
家族にも言えないこともあるそうですよ。
それも伝統ということなんでしょうか。
秘密があるからこそ、魅力的に見えるんですよね。