親にとって子どもは何歳になっても子ども・・・
ですが、世間の目からするとある程度大きくなった子どもに親はどこまで手を差し伸べればいいのか?ちょっと考えることがあります。
例えば、病院への親の付き添いは何才まで必要なのか?
高校生になっても大学生になっても、子どもがとても辛そうであれば親は付き添ってあげたくなります。
仕事を持っている親であれば職場への連絡や、同僚への気遣いがあります。
医療関係者の声も含めてお伝えします。
子どもが何才になれば一人で病院を受診できるようになる?
未成年である以上、病院への受診には親は必ず付き添うべきです。
治療する内容について、加えて処方される薬について患者側に意向を確認される場合があります。
治療には必ずメリットとデメリットがあり、さらには経済的負担が伴います。
そんな場所に子どもだけで来られても困る!という医療関係者の声もあります。
結局は、後日親と一緒に受診するように伝えることになり、病院側にとっても患者側にとっても二度手間になります。
治療のために検査が必要になったとして、その検査が高額でも受診しているお子さんが「検査をする」と返事をしてしまうと、病院側は検査をすることになります。
これは、後になって保護者からのクレームにつながります。
だったら、最初から付き添ってくださいという話になりますよね。
このくらいだったら一人でも大丈夫・・・などと素人判断でお子さんを一人で病院に行かせるべきではありません。
どうしても一人で受診しなくてはならないような場合は、お子さんには「何かあれば必ず電話で判断を仰ぐように」と言い聞かせる必要があります。
説明でわからないことも電話で親が聞くようにするなど、必ず連絡が取れる状態にしておかなければなりません。
受診の付き添いに年齢制限はありません
大人なんだから一人で病院に行かなければならない!なんて決まりはありません。
大人であっても、症状の状態によっては一人での受診が不可能な場合があります。
家族がいるのであれば、付き添ってあげてください。
病気の時は、それでなくても気弱になっています。
「一人で行ってこい!」なんて家族に言われたら、おそらく言われた本人は一生そのことを覚えているでしょうね。
私ならずっと根に持つかもしれません。
しんどいのに自転車で行くと言えるのか?
車があるのにタクシーで行けと行けるのか?
この辺は、付き添う人の考えにも寄りますけど、家族であれば付き添ってあげてくださいと言いたいですね。
入院&手術の付き添いは何才まで?
未成年の入院に保護者が付き添うのは義務です。
入院には治療法や看護指導の説明を受けて、それに対して同意書にサインが必要になります。
できる限り家族の付き添いが求められます。
また、手術が必要になった場合には、保護者の承諾なしには手術は行えないので、必ず付き添いが必要になります。
大人でも入院、手術となると看護師さんから「どなたが付き添われますか?」と尋ねられます。
両親が揃っている場合や、保護者として2名以上の大人の家族がいる場合は、仕事の都合がつく人が付き添ってあげればいいでしょう。
入院、手術はどんな年齢の人にとっても不安なものです。
未成年の場合は、必ず付き添ってあげてください。
入院中も突然の環境の変化からホームシックになったりすることも多いはず。
そんな時には家族が少しでも付き添ってあげられたら、気分も紛れますよね。
看護学生がついてくれる時期があるのをご存知ですか?
看護学生は3年次になると実習として、各病院に配属されます。
入院時に「実習生が治療の現場に入ることを許可してください。」などと伝えられることがあります。
「学生か〜面倒だな」なんて思わないでくださいね。
私は過去3回入院経験がありますが、実はこの3回とも看護学生が付き添いとして配置されました。
大人になってからの入院だったので、入院中は病室で一人でいることが多かったのですが、この看護学生さんがいてくれたおかげでかなり助かりました。
検査をするために放射線科や検査科に行く時には必ずついてきてくれますし、欲しいものがあれば病院1階にあるコンビニに買い物にも行ってくれました。
手術する時には、家族が入れない手術室前のドアのところまですっと手を握りながら励ましてくれて、本当に涙が出ました。
もし、お子さんの入院にこんな風に看護学生さんが付いてくれることになったら、少し甘えることは可能かもしれませんね。
小児科には何才まで受診できるの?
日本小児科学会では、平成18年4月より小児科に受診する対象年齢を、以前までの「中学生まで」から「成人するまで」に変更しています。
20歳までは小児科に受診することができます。
行きつけの病院のお世話になっていた先生に、できればずっと診察をお願いしたいと思う人は少なくありません。
特に持病を持っていたり、長期の治療が必要な場合は事情をよく知ってくれている先生の方が良いと思われている人の方が多いでしょう。
病院と自宅との距離も関係してきます。
近隣に小児科しかなく、急な発熱で解熱剤を出してもらったり、点滴で早急に熱を下げ隊などの時には、20歳までなら小児科でも大丈夫です。
まとめ
子どもの急な体調不良で、突然仕事を休まないといけないと思うと、ふと頭をよぎるのは「そろそろ一人で受診できないかな?」ということ。
一人で電車に乗っていろんなところに友達と遊びに行くような年齢になると、近くの病院くらいだったら大丈夫かも?と思いたくなるのは、仕事を持っている親なら誰しも考えることではないでしょうか。
一見してしっかりしているようでも、やはり未成年のうちは子どもです。
判断ができないことだらけで余計に不安になることは間違いありません。
体調が悪い時は、思っている以上に親を必要としているということを忘れないでくださいね。