スイミングスクールに通い始めると、避けて通れないのが進級テストです。
習い始めたばかりの頃は、水に慣れているかどうか、水に顔をつけることができるかどうかのテストでなんなくクリア出来たのに、ビート板を持ってバタ足になると途端に進級できなくなるという悩みを持っている保護者の方も多いようです。
バタ足は水泳の基礎で、クロールをする時にはスピードを決める大切な技術です。
バタ足が遅い!何が原因?
バタ足が遅い原因としては・・・
- お尻が沈んでいる
- まっすぐ前を見ていない
- キックが左右バラバラ
これらが考えられます。
それぞれの解消法を見てみましょう!
お尻が沈んでいるということは、足も当然沈んでいます。
そうなるとスピードが出なくなってしまいます。
そうなる原因としては、指先の位置が高いことと、頭の位置(目線)が高いことが考えられます。
解消法としては、伏し浮きの状態でお子さんの両手を持ち、その手を水面から15~20cm沈めてあげて下さい。
これだけでお尻は必ず浮きます。
手を上げてしまうと、目線も上がってしまいお尻も沈んでしまいます。
手を見るように言ってあげてくださいね。
手の位置と目線は連動しています。
目線が安定してきたら、手の位置を自分で維持できるようになります。
お子さんと一緒に練習する時には、「手はここ!」と正しい手の位置を伝えてください。
自分で手の位置を下げ、目線をキープできるようになるのが目標ですね。
バタ足を正しくするには、左右均等なキックを身に付けることが大切です。
これは数時間で簡単に身につくものではありません。
気長に、感覚を身につけるようにして自分のものにする以外ありません。
手を左右対称にビート板に乗せて、目線を正しくした上で、左右均等なキックをすればスピードは出てきます。
もともと人間の身体は水に浮くようになっている
人の体は、肺が浮き袋となって上半身が浮かびやすくなっています。
逆に、人間の身体の中で一番筋肉量が多く重い足と、腰は沈みやすくできているのです。
肺と腰の距離が離れるほど沈みやすくなり、近づくほど浮かびやすくなります。
このため、膝を抱えて団子状態になると誰でも必ず水に浮きます。
それは身体が「だるま状態」になり、肺と腰がほぼゼロ距離になるためなのです。
また、人の身体は、頭に対してまっすぐに保とうとする性質があります。
この状態は水の中だとかなり分かりやすくなります。
伏し浮きの状態で頭を上げれば体は沈み、頭を下げれば体は浮かぼうとします。
このような人間の身体の特性から、指先を下げることで体を少し曲げて肺と腰を近づけ、体が沈まないように目線(頭)を下げた状態を作り「浮かびやすい姿勢」になるわけです。
バタ足の練習をするときは、ビート板を外して手の位置を低く保つ練習が必要になります。
まずは正しくキックできるように姿勢を保てるようになってからビート板を使用するのが理想です。
家でできる練習方法ってある?
バタ足の練習は水の中でするのが一番ですが、自宅ではなかなか難しいですよね。
そこで、柔らかい羽毛布団等の上で、うつ伏せになりバタ足の練習をします。
力は入れずポンポンと蹴り下ろします。
あとは、時間があればプールに行って、腰かけキックをして、足首で水を捉える感覚を掴無練習をしてください。
メンタル面からフォローすることも大切
練習に付き合って、色々アドバイスをすることも大切なことです。
でも、それよりも効果的なのはお子さんの練習とどう向き合うかを伝えてることも大切です。
バタ足をスピードアップして泳げるようになりたいという目標ははっきりしているわけですから、子どもがちゃんと自分で達成していと思っていることが必須です。
成功させるために自分は何をすべきなのかを、親子で話し合う時間を作ってみてください。
水泳だけに限らず、勉強でも他の習い事でも、達成したいと思っているかどうかを確認することは非常に大切なことです。
もし、目標達成するための気持ちが出来上がっていない場合は、少し時間を置いてから挑戦するのも方法です。
さらにバタ足を早くするには?
気持ちも出来上がって、バタ足の姿勢もマスターしたら、次なる目標はさらに早く泳げるようになることです。
バタ足が早くなると、クロールや背泳ぎのタイムにも繋がってきます。
さらに早く泳ぐためには、身体を反らさずにまっすぐに保つための筋力が必要になります。
しっかりと筋トレをして、バタ足するための筋力をアップしましょう。
こちらの動画が参考になりますよ!↓
出典:youtube
左右の足が均等にキックできなければ、身体が左右に振れてしまいまっすぐに泳ぐことができません。
そうなると、もちろん早く泳ぐこともできなくなります。
簡単な筋トレなので、毎日少しずつ頑張ってくださいね!
まとめ
2020年の東京オリンピックで水泳人気の加熱していますよね。
水泳はお子さんの習い事の中でも常にトップ 10に入る人気っぷりです。
スイミングスクールに入ると、階級テストがあって練習してきたことが評価されることも人気の要因だと思います。
それゆえに、年数を重ねれば重ねるほどライバルとの競争も熾烈になってきます。
しっかりと基礎固めをして、より良い泳ぎができるように頑張ってくださいね。