彼岸花の花言葉が怖い!不吉な別名に込められた意味とは?

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鮮やかな赤い花を咲かせる彼岸花を見かけると、秋の訪れを感じる方も多いのではないでしょうか。酷暑をくぐり抜け、もうすぐ過ごしやすい秋が来ると思うと、彼岸花を見るとホッとする気もしますが、実は怖いイメージを持っている方も少なくありません。

その理由は、彼岸花に込められた花言葉や彼岸花が持つ別名にあります。この記事では、見頃を迎える彼岸花の花言葉や彼岸花の秘密について紹介します。

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彼岸花はどんな花?

彼岸花は、その名前の通り、彼岸の時期に咲く花です。田圃の畦道やお墓などに群生する多年草生物です。秋のお彼岸の頃になると、赤い花を咲かせるため、彼岸花と呼ばれています

花が咲く時期には葉をつけず、花が終わってから葉をつける姿は、「また会う日を楽しみに」といった花言葉のままのようです。

一般的な彼岸花のイメージとは?

一般的には彼岸花は、あまり良いイメージを持っていない方も多いのではないでしょうか。見た目にも鮮明な赤色で、トゲトゲしい感じは、なんとなく怖い雰囲気がなくもないです。お彼岸の時期に咲くのも、少し怖いイメージがありませんか。

一方では、真紅の長い花しべを持っているため、花火のようにも見え、情熱的な雰囲気もあります。

彼岸花の花言葉は色によって異なる

赤い花のイメージがある彼岸花ですが、実は赤以外の花色もあります。ここでは、それぞれの色の彼岸花の花言葉を紹介します。

赤色の彼岸花

赤い彼岸花の花言葉は、「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」「悲しい思い出」「想うはあなたひとり」「また会う日を楽しみに」とされています。これらの意味は、故人を偲ぶ心情から生まれたものです。

白色の彼岸花

白い彼岸花の花言葉には、「また会う日を楽しみに」「想うはあなたひとり」という意味が込められています。「想うはあなたひとり」の言葉は、花が散った後にも葉が生える様子に由来しています。「また会う日を楽しみに」は、赤い彼岸花と同じく、故人を偲ぶ気持ちを表現しています。

黄色の彼岸花

黄色の彼岸花の花言葉は、「悲しい思い出」「追想」「深い思いやりの心」「陽気」「元気」と表されています。他の赤や白の彼岸花と異なり、黄色の彼岸花はビタミンカラーとしての象徴が、これらの花言葉に結びついているとされています。

オレンジ色の彼岸花

オレンジの彼岸花の花言葉は、「妖艶」を意味します。この表現は、日陰でも魅惑的な色彩を放つ特性に基づいています。

青色の彼岸花

アニメでも一躍有名になった青い彼岸花は、現実の世界では見れないのが残念です。青系の花が咲かない理由は、青の色素を生成する酵素遺伝子が非常に少ないためだと言われています。実際、彼岸花にはさまざまな色合いがありますが、青色の彼岸花は存在しません

彼岸花の別名が怖い

彼岸花には、1,000を超える別名があると言われています。その中には、怖い感じの名前もあり、ますます不気味なイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。ここでは、彼岸花の別名とその花言葉を紹介します。

曼珠沙華

彼岸花の代表的な別名である「曼珠沙華」は、仏教の用語であり、「天上の花」という意味を持っています。この花の名前には、最初に見たときには恐ろしい印象がないように感じられるかもしれませんが、実際には「天上=あの世」という解釈から、不吉なイメージも関連付けられています。

親死ね子死ね

彼岸花は、花と葉が同時に姿を見せない特性から、この別名が生まれたといわれています。また、彼岸花の毒によって親子が相互に命を奪い合ったといった逸話が、恐ろしい別名の由来です。

さらに、「捨て子花」という別名もあります。これは、彼岸花の特異な花の咲き方に由来しています。花と葉を親子になぞらえ、親である葉によって、子である花が捨てられたように見えるため、「捨て子花」という名前が付けられたといった説もあります。

南無阿弥陀仏(なんまいだっぽ)

南無阿弥陀仏(なんまいだっぽ)の名前は、浄土宗や浄土真宗などの宗派で、阿弥陀仏への帰依を表すために唱えられるものです。その名前通り、彼岸花を摂取するとあの世へと導かれるという俗説から、この別名が付けられました

さらに、別の名前として「喉焼花(のどやけばな)」という呼び名も存在します。この名前は、彼岸花の毒によって中毒死してしまうことを意味します。

忘花(わすればな)

彼岸花は忘花や・道忘花(みちわすればな)・道迷草(みちまよいぐさ)といった別名があります。3つの名前から、彼岸花は現実世界の道を見失い、あの世へと引き込まれてしまう象徴だと連想できます。

また、幽霊花といった不気味な別名があるのを考えると、日本人にとって彼岸花は、いかに恐ろしいイメージが付いているのかが理解できるでしょう。

彼岸花が怖いのは根っこの毒のせい

彼岸花が恐ろしいと思われるのは、根元に含まれている毒のせいです。ここでは、彼岸花の毒性について紹介します。

彼岸花が田んぼの畦やお墓に咲く理由

彼岸花の根元である鱗茎(りんけい)と呼ばれる部分には、強力な毒成分を含んでいるといわれています。毒の主成分はアルカロイドで、他の植物の成長を妨げるのが主な特性です。そのため、彼岸花は雑草対策として田んぼの畦道や墓地に植えられているのです。

彼岸花の毒の致死量は

彼岸花を無毒化せずに摂取すると、最悪の場合死に至る可能性があります。摂取後約30分で、激しい腹痛や吐き気を引き起こすため、不用意に口にしないように注意が必要です。

彼岸花の毒の致死量は、約67kg相当だといわれています。一般的には、大量に摂取しない限り重篤な状態には至らないはずです。

毒があるのに非常食だった

毒があるとされながらも飢饉などの非常時には、非常食として利用されていたといわれています。彼岸花の球根部分には、デンプンが含まれています。球根を潰して何度も水に浸して毒を抜くと、食用にできたわけです。球根部分を団子や雑穀と混ぜて調理され、飢饉などの困難な状況を凌いだといわれています。

彼岸花は漢方薬としても利用されている

彼岸花には、「石蒜(セキサン)」という生薬名が存在し、鎮痛や催吐作用のある漢方薬としても活用されています。しかしながら、一般的には毒草に分類されているため、自己判断で使用するのは避けるべきです。専門家の指導がない場合は、使用しないようにしてください。

彼岸花は持ち帰っても大丈夫?

彼岸花は、田んぼの畦道に多くみられる植物です。田んぼは私有地のため、無断で彼岸花の採取はできません。田んぼの畦道でなくても、自治体が観光目的で彼岸花を植えている場合も考えられるため、勝手に持ち帰ると窃盗罪に問われる可能性があります。また、彼岸花は根元に毒性を含んでいるため、口に入れると危険です。むやみに採取しない方が無難でしょう。

彼岸花の球根は購入可能

※画像はイメージです。彼岸花の球根ではありません。

彼岸花の球根は、ホームセンターなどで販売されています。昔の人にとっては不吉な花だったかもしれませんが、彼岸花の姿は非常に美しいものです。また、赤だけでなくピンクや白など色彩も豊富なので、自宅の庭に植える方もいると考えられます。ただし、自宅に咲いている彼岸花であっても毒性は変わりませんので、取り扱いには十分に注意してください。

まとめ

秋の訪れを告げる彼岸花には、怖い名称や花言葉があります。田んぼの畦道や墓地によく見られるのは、根元には毒を持っており、雑草対策やモグラ対策のためだと考えられます。

しかし、美しい花をつけるため、観光客のためにたくさん植えている自治体も少なくありません。ホームセンターでは、球根も入手できるので、彼岸花を自宅で楽しみたい方は、育ててみてはいかがでしょうか。

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